生成AI活用

Claudeで企業調査|コンサル初回ヒアリング準備の実例

連載・第3回: 初回ヒアリングの前に、Claudeに企業を「調べ尽くして」もらう

コンサルの初回訪問で成果を出せるかどうかは、実は訪問前の準備でかなり決まります。相手企業のことをどれだけ理解したうえで臨めるか——ここに時間をかけられるかどうかで、初回ヒアリングの質がまったく変わってきます。

この記事は、「Claudeの3つの顔」の使い分けを具体的な業務に当てはめてご紹介する連載の第3回です。今回は、コンサル案件の初回ヒアリング前に行う「企業調査」でのClaude活用についてお伝えします。なお、記事中の事例はすべて、企業名・個人名を伏せた形でご紹介します。


なぜ、訪問前の調査に力を入れるのか

初対面のコンサルタントに対して、経営者は最初から本音を話してくれるとは限りません。「この人は自社のことをどれだけ分かっているか」を、無意識のうちに見極めています。

逆に言えば、訪問前の時点で経営理念や事業の背景、業界での立ち位置をある程度把握できていれば、初回の会話の質は大きく変わります。「表面的な質問」から始めるのではなく、「もう一歩踏み込んだ質問」から入れるからです。


Cowork・Codeに「調べ物」を任せる

この調査で活躍するのが、連載第0回でご紹介した「Cowork」「Code」——調べ物を任せる助手、作り込みの職人という顔です。

ある製造業関連企業の経営情報について調査した際は、Claudeが自らWeb検索と複数ページの読み込みを繰り返し、50回以上のやり取りの中で、次のような情報を集めてきました。

  • 経営者本人の発言(メディアインタビュー、動画コンテンツなど公開情報から)
  • 経営哲学・意思決定の考え方
  • 事業の沿革と、現在の事業展開の背景

別のIT基盤に関する調査では、対象企業の公式サイトや報道情報をもとに、十数回のやり取りで、基幹システムまわりの取り組みや、IT投資の傾向を整理しました。

自分一人で同じ範囲を調べようとすると、検索して、読んで、要点をまとめて、という作業に半日以上かかることも珍しくありません。それをCoworkやCodeに任せることで、調査そのものの手間を圧縮し、「調べた内容をどう使うか」という考える時間に集中できるようになりました。


調べた情報を、そのまま台本にしない

ここで大事にしているのは、調査結果を「そのまま初回ヒアリングの台本にしない」ことです。

Claudeが集めてきた情報は、あくまで「相手を理解するための材料」です。それをもとに、

  • どんな切り口で質問すれば、相手が話しやすいか
  • どこに、まだ触れられていない課題がありそうか
  • 自分の支援メニューと、相手の関心がどこで重なりそうか

を、自分の頭で組み立て直す作業が必要です。Claudeは情報を集める助手であって、初回ヒアリングそのものを代行してくれるわけではありません。この「材料集めはAIに、組み立ては自分で」という役割分担が、質の高い準備につながっていると感じています。


この経験から言えること

  • 訪問前の調査は「量」より「使える形に整理されているか」が重要。Claudeに任せることで、調査の量を増やしながら、整理の質も落とさずに済みます
  • AIが集めた情報を鵜呑みにせず、自分の言葉で仮説に落とし込む。ここは人間の役割として残しておくべき工程です
  • 調査にかける時間が減った分を、相手企業への向き合い方を考える時間に回せる。これが一番の変化でした

「新規のコンサル案件が決まったが、初回訪問までにどこまで準備すればいいか分からない」という方は多いと思います。公開情報の調査を効率化するだけでも、初回ヒアリングの手応えは変わってきます。

次回は、補助金申請支援でのClaude活用についてご紹介します。

新規案件の初回ヒアリング、一緒に組み立てませんか

調査から質問設計まで、コンサル現場での実践知でサポートします。
まずは30分の無料相談から。

30分無料相談を予約する

TOP